SoFテーブルを作成する

コクラン システマティックレビューの著者は、GRADEproを使って、システマティックレビューのためのSummary of Findings(SoF)テーブルを作成できる。SoFテーブルは、システマティックレビューの主な結果を簡単な表形式で提示する。

通常、コクランレビューの著者は、RevManファイルからデータをインポートする。それ以外のGRADEpro利用者はGRADEエビデンスプロファイルを一から作成しなくてはならない。

SoFテーブルは3つの主要部分からなる。

システマティックレビューの著者は、GRADEproを使って次の2とおりの方法で SoFテーブルを作成できる。

いずれの方法でデータを入力する場合でも、データを編集し、各アウトカムのエビデンスの質の評価を手動で入力する必要がある。
SoFテーブルが完成したら、後日使用するときまで GRADEproファイルを保存し たり、SoFテーブルをエクスポートしたり、RevManにインポートしたりすることができる。

SoFテーブルを作成するため全操作

  1. GRADEproを開く。
  2. 初期画面にてNew Profileを選択し、ファイルに名前を付ける。
  3. プロファイルグループを作成する
    1. Review Managerファイルを使用している場合は、RevManファイルからデータをインポートする。Fileメニューから Import From » Review Managerを選び、データをインポートしたいReview Manager 5.0ファイルを選択する。
    2. システマティックレビューからのデータを手動で入力する場合は、プロファイルグループの名前を付ける(通常は、レビューの全体的トピックをグループ名とする)。
  4. プロファイルを作成する(比較)
    1. Review Managerファイルからデータをインポートした場合は、レビューにおける 「比較」 が、プロファイルを定義するヘルスケアクエスチョンへと変換される。
    2. データを手動で入力する場合は、レビューにおける各比較(具体的なヘルスケアクエスチョン)について、プロファイルを作成する。
  5. 比較についての情報を追加または編集する(ヘルスケアクエスチョン、ならびに参考文献や著者に関する情報)。
  6. アウトカムを作成する
    1. Review Managerファイルからデータをインポートする場合は、メタアナリシスからのアウトカムがインポートされるが、その場合でも、患者にとって重要と思われるがレビューでは統合されなかったアウトカムの追加管理を手動で行う必要がある。
    2. データを手動で入力する場合は、アウトカムを作成する
  7. 各プロファイル(比較)に関するアウトカムの追加、移動、削除を行う。
  8. アウトカムを選択する。各アウトカムにつき、2つのセクション(SoF 画面および質評価画面)がある。
  9. 質評価画面を選択する。まず、研究の件数種類を確認し、次にアウトカムについてエビデンスの質を評価する、という順に入力を行う。GRADE 基準 に従ってエビデンスの質のグレードを下げるか上げて、必要に応じて脚注を入力する。
  10. SoF画面を選択する。インポートされたデータを確認するか、または手動でデータを追加する。データをインポートした場合は、オプションデータ(例、想定リスク、尺度の説明、追跡期間、イベント発生率の分母、脚注)を入力する。
  11. プロファイル内の全てのアウトカムについて(#9と#10)の操作を繰り返す。
  12. レビューにおいて重要な比較が複数ある場合は、別の SoFテーブルを作成するために全てのプロファイルについて再び(#4〜#11)までの操作を繰り返す。
  13. SoFテーブルをプレビュー し、表示内容をダブルチェックして、必要ならば編集を加える。このステップを省かないこと。
  14. SoFテーブルをエクスポートする。テーブルに表示するプロファイル(比較)を選択する。SoFテーブルには、患者にとって重要なアウトカムを最大で7件まで表示する。
    1. 後でReview Manage 5にインポートするために、Review Manager形式で SoFをエクスポートできる。
    2. 他の種類のファイルにもエクスポートできる(Microsoft ® Office Word、HTML、ピクチャなど)。

 


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